神戸市立博物館が主催する「居留地ツアー」に参加、名所スポットを一挙にご紹介します! #神戸市立博物館 #居留地ツアー #神戸観光 #近代建築 #神戸旧居留地
【目次】
学習支援交流員によるワークショップ「居留地ツアー」に参加してみた!
神戸市立博物館が主催する、学習支援交流員によるワークショップ「居留地ツアー」が6/9に開催されました。おすすめ名所スポットを写真でご紹介します。
ワークショップ「居留地ツアー」とは
【学習支援交流員(ボランティア)によるワークショップ「居留地ツアー」開催のお知らせ】毎月恒例となった「居留地ツアー」を6月9日(土)13時~開催します。当日は学習支援交流員とともに、居留地の名所を1時間ほどかけて探索します。詳細は下記のページでご確認ください。https://t.co/6S7MA8HqQo pic.twitter.com/Vq4nniraO0
— 神戸市立博物館 (@kobemuseum) 2018年6月4日
まずは「神戸市立博物館」前よりスタート!
「神戸市立博物館」は、神戸市立南蛮美術館と神戸市立考古館が統合し、1982年に開館しました。「国際文化交流-東西文化の接触と変容」を基本テーマとし、「聖フランシスコ・ザビエル像」や「織田信長像」、「豊臣秀吉像」といった著名な美術品、および金山平三や小磯良平ら神戸ゆかりの芸術家の作品等、約5万点を所蔵・展示しています。
1935年に竣工した新古典主義様式の建物は、旧三菱銀行本店や丸ビル旧館などを手がけた建築家・桜井小太郎氏最後の作品で、横浜正金銀行神戸支店(現 三菱東京UFJ銀行)として建設されました。国の登録有形文化財として登録されており、近代化産業遺産にも認定されています。
現在はリニューアル工事中のため、2019年11月1日まで閉館となっています。
「旧居留地十五番館」と「旧神戸居留地煉瓦造下水道」
国の重要文化財に指定されている、神戸で最も古い異人館「旧居留地十五番館」。コロニアル様式の洋館には、趣の異なるお部屋が1階・2階で楽しめるのが特徴です。現在は、「TOOTH TOOTH maison 15th」というレストランとして活用されています。
そのすぐ前の歩道にあるのが、日本最古の近代下水道「旧神戸居留地煉瓦造下水道」(1868年 – 1872年)の遺構です。我が国最初期の近代下水施設であるとともに、最初期の貴重な煉瓦造構造物のひとつです。
神戸・旧居留地南で、海軍操練所跡と神戸電信発祥の地を発見!先人の思いが伝わりますね。 #神戸旧居留地 pic.twitter.com/95qmU9PoVP
— 東灘ジャーナル (@higashinada_jou) 2017年11月24日
続いて、旧居留地の南側にある、神戸海軍操練所跡碑と神戸電信発祥の地がこちら。(※昨年訪れた際の写真を転用掲載しています)
「チャータードビル」と「神港ビルヂング」
ジェイ・ヒル・モーガン氏の設計で、「チャータード銀行神戸支店」として1938年に竣工しました。南・西外壁は御影石張りで、南側正面には3本のイオニア式列柱、その両側に角柱の計5本の付け柱が配され、5本の柱の上にはそれぞれレリーフ状の壷飾りが飾られています。2・3階には大きなガラスの開口部が規則正しく並び、その上に往時の支店長役宅と思われるペントハウスが垣間見えるのが特徴です。
【※ご参考】「チャータードビル」詳細レポはこちら
その西隣にあるのが「神港ビルヂング」です。鉄骨鉄筋コンクリート造、8階建、地下1階、屋階及び塔屋付の建物で、1939年、川崎汽船本社ビルとして竣工して以来、今もオフィスビルとして活用されています。近代建築と現代建築の境界に位置する様式で、屋上の塔屋はアール・デコの影響を受けています。設計は、木下益次郎氏。先日ご紹介した「甲南病院」も、同氏の設計によるものです。
【※ご参考】「甲南病院」建て替え工事のご案内
「商船三井ビルディング」について
1922年に、旧大阪商船神戸支店として竣工された「商船三井ビルディング」。
地下1階、地上7階、塔屋1階建、アメリカルネサンス様式で、1階部分がルスティカ仕上げの石積みで、最上部に半円形のペディメントがあります。テラコッタの外壁や、漆喰塗りの内壁とともに、建物内部も欧米スタイルで統一され、天井が高く廊下が広いのが特徴です。今なお、現役のオフィスビルとして活用されています。
設計は渡邊節氏。先日ご紹介した「旧乾邸」と「神戸朝日ビル」も同氏の設計です。
【※ご参考】「旧乾邸」特別観覧と「神戸朝日ビル」
「海岸ビル」で、ちょっとひといき
商船三井ビルディングの向かいに建つ「海岸ビル」は、大正7年、旧三井物産神戸支店として建てられました。震災後、再建された高層ビルの低層部に旧外壁を再構築した造りが特徴です。設計は、河合浩蔵氏。「毎日新聞神戸ビル」や「海岸ビルヂング」、「神戸市 水の科学博物館」や「神戸地方裁判所」も同氏の設計です。
【※ご参考】河合浩蔵氏の手がけた建物レポはこちら
「あいおい・ニッセイ同和損害保険ビル」のご紹介
「神戸海上火災保険会社」の本社として、1935年に建てられたビルです。鉄筋コンクリート造、4階建、地下1階の構造で、設計は、長谷部竹腰建築事務所。外観の装飾が少なく、4つの大きなアーチ窓が特徴です。
最後は「旧居留地38番館」と「宮城道雄」の生誕石碑
1929年に、シティバンク神戸支店として建てられた「旧居留地38番館」。南側正面に4本のイオニア式円柱と、東側面に7本の壁柱および石積み外壁があり、アメリカン・ルネッサンス様式の近代建築です。地上3階、地下1階建、設計は、ウィリアム・メレル・ヴォーリズ氏で、近代化産業遺産として登録されています。
【※ご参考】ヴォーリズが手がけた「フロインドリーブ (旧神戸ユニオン教会)」
箏曲「春の海」で有名な #宮城道雄 生誕の碑が #神戸旧居留地 の三井住友銀行横にあります。 #ルミナリエ と一緒にどうぞ。 pic.twitter.com/DaKwwjifGo
— 東灘ジャーナル (@higashinada_jou) 2017年12月6日
三井住友銀行横にある、「宮城道雄」の生誕石碑がこちら。(※昨年訪れた際の写真を転用掲載しています。)
学習支援交流員の方の説明とともに、旧居留地の名所を1時間でまわるツアーは、学ぶことが多く、本当におすすめです。毎月開催されているそうなので、ぜひ「神戸市立博物館」WEBサイトとFacebook を参考に参加してみてね。
- 【名称】
- 学習支援交流員によるワークショップ「居留地ツアー」
- 【営業日・営業時間】
- ※月1回開催予定、詳細は「神戸市立博物館」WEBサイトとFacebook でご確認下さい。
- 【連絡先】
- 【※2019年11月1日まで 、リニューアル工事のため休館しています】
- 【Webサイト】
- 【場所】
住所:神戸市中央区京町24
神戸市立博物館
各線三宮駅より南西へ徒歩約10分