「腰巻ビル」って知っとう!?近代建築を保存活用し、その上に巨大なビルが建つパターン、神戸にもあります! #海岸ビル #神戸地裁 #神戸朝日ビル #近代建築 #腰巻ビル #ダイビル本館 #大阪証券取引所ビル
【目次】
街中に増えている「腰巻ビル」とは?
2月5日放送された毎日放送の「ちちんぷいぷい」さんのコーナーで、「腰巻ビル」が紹介されていました。低層部に歴史的建造物の外壁や建物を残しつつ、高層部はガラス張りのビルになっている建物の通称だそうで、街中でもたまに見かけますよね。今回は、神戸を代表する3建物をご紹介します。
新旧の建築をコラボさせた「海岸ビル」
商船三井ビルディングの向かいに建つ「海岸ビル」は、大正7年、旧三井物産神戸支店として建てられました。
この建物は震災後、再建された高層ビルの低層部に旧外壁を再構築した建物になっています。設計は河合浩蔵氏、旧外壁は、国の登録有形文化財にも登録されています。
古典様式建築の細部を、幾何学的な直線基調に簡略化したデザインが特徴となっています。
入口には竣工当時から受け継がれてきた木製ドアと、かつて南正面玄関ホールを飾った6本の御影石柱が据えられており、
広い吹き抜けを見上げると、ショップやオフィスが並んでいます。
モダンな姿の番人「神戸地方裁判所」
明治37年、河合浩蔵氏の設計で建てられた「神戸地方裁判所」。JR神戸駅から北へ徒歩7分ほどの場所にあり、赤レンガの旧建物が再生保存されています。
旧庁舎のファサードを保存した、美しい入口のアーチがこちら。
モダンで歴史ある建物を尊重しつつ、ガラス壁の建て増した部分とマッチさせた造りになっています。(※1991年 神戸営繕事務所により改築設計)
神戸の街並みにとけこんだ「神戸朝日ビル」
各線元町駅から徒歩5分の場所にある「神戸朝日ビル」は、「神戸証券取引所」のファサードの一部が残る高層ビルです。設計は 渡邊節氏、1934年に完成しました。
扇形のカーブに沿って並ぶ列柱と、大きな吹き抜けが特徴です。
角柱が並んでいますが、かってはこの柱の間に外壁があったようです。
毎年かわいいクリスマスツリーが飾られることでも有名で、現在は映画館や朝日ホール、オフィスビルとして活用されています。
大きなアーチがある西玄関から館内へ。
新旧の建物がうまくマッチしており、旧居留地のランドマークとして親しまれています。
(※画像は一部、Wikipediaより引用転載しています)
今回は神戸の3建物を紹介しましたが、大阪では「ダイビル本館」や「大阪証券取引所ビル」、大阪ミナミの新歌舞伎座跡の「ホテルロイヤルクラシック大阪(※2019年12月開業予定)」などが有名ですね。価値ある建築物を保存しつつ、容積率をUP出来るというメリットもありますが、デザインの違和感や「建築物の保存」をどのレベルまで追及するのか、美しい景観を残す上で今後向き合っていく必要がありそうです。
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【※神戸のおすすめ近代建築めぐり】
- 【名称】
- 「腰巻ビル」について (海岸ビル・神戸地方裁判所・神戸朝日ビル)
- 【営業日・営業時間】
- 【連絡先】
- 【Webサイト】
- 【場所】
海岸ビル:神戸市中央区海岸通3
神戸地方裁判所:神戸市中央区橘通2丁目2−1
神戸朝日ビル:神戸市中央区浪花町59