「肺炎」ってどんな病気?一般的な「肺炎」について大まかに学んでみよう #肺炎 #感染症

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一般的な「肺炎」について大まかにまとめてみた

今、世間を騒がせている「新型肺炎」。そもそも「肺炎」ってどんな病気なのでしょうか?ここではごく一般的な「肺炎」について、大まかにまとめてみました。

「肺炎」について

「肺炎」とは、肺にある小さな空気の袋(肺胞)やその周辺組織に発生する感染症のことです。

肺炎を大まかに分類すると…

●市中肺炎 (一般の生活環境で発生するもの)

●院内肺炎(病院内で発生する感染症)

●医療ケア関連肺炎(病院以外の医療ケア施設(介護施設や透析施設など)で発生する感染症)

●誤嚥性肺炎口から例えば、唾液、食べもの、嘔吐したものが吸い込まれ、それが肺から除去されないために発生するもの)

※その他、マイコプラズマ、クラミジア、レジオネラなどの細菌ではない病原微生物が原因となる非定型肺炎などもあります。

一番的な肺炎の症状について

肺炎でよくみられる症状を挙げておきます。

●たん(粘り気が強く、黄色や緑、赤っぽく変色した粘液)がからんだ咳
●胸の痛み、胸が熱い
●息切れ、呼吸が浅く息苦しい感じ、呼吸がしにくい
●悪寒(さむけ、毛布をかぶってもブルブル震えます)

●熱 (38度以上と高くなり、期間も長く続きます)
●全身のだるさ
●関節痛(手首、肘、腰、膝などが重くだるいです)

肺炎の原因について

1)細菌による肺炎

細菌による肺炎は、高熱が出るほか、黄色や緑、赤さびといった色の付いた痰が出ることが特徴で、抗生物質で治療を行います。原因となる細菌では、肺炎球菌が最も多いといわれています。

2)ウイルスによる肺炎

ウイルスによる肺炎は抗生物質が効きません。毎年冬に流行するインフルエンザウイルスも肺炎を引き起こす原因となります。インフルエンザはかぜよりも症状が重いため、体力が低下しやすく、肺炎につながるケースがあります。

※風邪との違いについて

風邪は身体の上の方、主に上気道(鼻、咽頭、喉頭)に炎症が起こります。熱は38度ぐらいまで、期間は数日から1週間程度で、鼻水、くしゃみ、咳、のどの痛みが出ることが多いです。

肺炎はもう少し奥、肺自体が感染した状態ですので、全身症状を伴う場合が多く、1週間以上高熱・激しい咳が出る場合があります(※インフルエンザと肺炎の見分け方は、検査キットを使用すると5分程度で分かります)

肺炎の診断でよく行われる検査

●医師の診察(問診、聴診、ときに触診)

聴診器で胸の音を聞き、肺炎があるかどうかを調べます。通常、肺炎では独特の音(肺炎に特徴的なパチパチ、パリパリという音や、水が溜まっていれば、グーとかブクブクというような音)が聞こえます。こういった異常音があれば、まずは炎症を疑います。

※このあといくつかの検査を組み合わせて、肺炎の確定診断を行います。

●画像診断

レントゲン(X線)撮影CT画像を使った画像検査で、炎症が起きていれば、その部分が白っぽく影が映し出されます。

●血液検査

・血液中のCRP(炎症反応を見る値:肺炎以外にも体内に炎症が起きたり細胞が破壊されることで上昇しますが、肺炎の場合は上がりやすく、重要な値です)
・白血球の数値(細菌などと戦うための血液細胞:炎症など体に何らかの異常があれば上昇します。通常は9000以下ぐらいですが、肺炎の場合は1万超えてどっかーんと上がります)
・赤沈値(赤血球の沈む速さで異常の有無を調べる(血沈値):肺炎の場合は高値になりやすい)などがあります。

●呼吸機能検査

大きな呼吸をしたり、勢いよく息を吐き出したりして、肺の機能や病気を調べる検査です。肺の膨らみ具合や酸素を取り込む能力を見ることが出来、年齢や体形から求められた平均値と比較することで、呼吸機能の状態を確認します。

●原因微生物を特定する検査(喀痰(かくたん)検査)

痰を採取し、原因菌を推定する検査です。痰に混じっている細菌や真菌(カビ)など、肺炎や気管支炎の原因になっている菌を突き止めます。より適切な抗菌薬を選択するために喀痰培養を行い、細かく原因菌を調べていきますが、結果が出るまで数日間かかる場合もあります。

●気管支鏡検査

内視鏡を口から気管支内に挿入する検査で、気管支や肺から直接検体を採取し、細胞の種類や炎症の状態を詳しく調べることが出来ます。

●尿検査

肺炎球菌やレジオネラ菌の検出には、尿中抗原検査が有効です。尿を調べるとこれらの2つの菌が原因か、それ以外なのかを判断することが出来ます。

肺炎の治療について

抗菌薬のほか、抗ウイルス薬または抗真菌薬など

(※より適切な抗菌薬を選択するために喀痰培養を行い、細かく原因菌を調べていきますが、結果が出るまで数日間かかる場合もあり、)通常、細菌性肺炎が疑われる場合は、原因微生物が特定される前であっても、抗菌薬の投与を開始します。抗菌薬の使用開始が早ければ、肺炎の重症度や、死に至りうる合併症を起こす可能性が低下するからです。

抗菌薬

医師が抗菌薬を選択する際、どの微生物が原因である可能性が高いかを検討します。肺炎の原因微生物の手がかりをつかむには、以下のような要因を考慮します(※治療のガイドラインが定められていますが、様々な要因を総合的に加味した上で判断されています)

  • 肺炎の種類(市中肺炎、院内肺炎、医療ケア関連肺炎、閉塞性肺炎、誤嚥性肺炎)
  • 患者の年齢
  • 患者の免疫系が正常に機能しているかどうか、また他の肺疾患を併発しているかどうか
  • 肺炎の重症度
  • その地域でよくみられる微生物や、その微生物に有効な抗菌薬に関する情報
  • 診断検査から得られるあらゆる情報(たんから培養された細菌の特定など)

医師は一般に「より広域の(抗菌薬がより広範囲の微生物に対して効果をもつという意味)」抗菌薬を選択します(このような抗菌薬は、広い範囲の微生物を標的としているため、なかには抗菌薬に耐性を示す微生物も存在します)。医師は微生物を特定して、様々な抗菌薬に対する感受性を調べた後で、別の抗菌薬に変更することもあります。

抗ウイルス薬と抗真菌薬

抗菌薬は、ウイルス性肺炎には効果がありません。インフルエンザや水痘といった、ある種のウイルス感染症が疑われる場合、特定の抗ウイルス薬が投与されることがあります。まれに、真菌または寄生虫が肺炎の原因となることもあり、そのような場合、抗真菌薬または抗寄生虫薬が投与されます。

自宅療養(外来)か入院か

肺炎の症状が軽い患者であれば、経口の抗菌薬を服用して、自宅療養することもよくあります。高齢者や乳児のほか、病状が重かったり、もともと肺または心臓の病気がある人は入院して、抗菌薬、抗ウイルス薬、または抗真菌薬の静脈内投与を開始し、治療を進めていきます。(抗菌薬は通常、数日後には経口投与に変更されます)

情報の引用参照:MSD マニュアル WEBサイト「肺炎の概要」

一般的な「肺炎」について、ごく大まかな内容ですが「こんな病気なんだ」とご理解頂けたら幸いでございます。

 

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